NEWS

2011.03.02

りっちゃんのストール

20110302-sansanto03.jpg
りっちゃんのストールと出会ったのは2年前の10月。
場所は、奄美大島の加計呂麻島という小さな島。
あの頃、忙しい都会の日々によれよれになっていた私は、美しい海をたたえる加計呂麻島に逃亡して、日がなヨットに乗って泳いだり、お昼ねしたり、お散歩したり、東京をすっかり遠くに置いて来て、島をふわふわ漂っていました。
ある日、一緒に島でのんびりしていた文緒さんが「織り姫りっちゃんの家に行こうよ」と誘ってくれました。
「おりひめ、りっちゃん」。
心の中で、なんだか可愛い響きだなと呟いていたら、それは島在住の織物作家、宮下利津子さんのことでした。
午後、辿り着いたのは小さな木のお家。
「私は織物で、のぶ(旦那さん)は絵を描きながら手作りパン屋さんをしているんで
す。」なんて話しをしながら、りっちゃんは美味しいお茶をいれてくれました。

ふと見ると、部屋の隅にひっそり佇む機織り機。
そして目をみはったのは棚に並んだ色とりどりの糸。
糸ってこんなに輝くんだろうかというほど光を放っていて、一瞬で色の世界に吸い込まれました。
「これはね、琵琶の葉。そっちは、はんだま。」
りっちゃんは、蚕からとれるシルクの糸を琵琶や桜などの草木で染めて、こうして美しい糸ができあがるんだと言いました。
「このストール、気持ちいい!」
おもむろに文緒さんが羽織った淡いピンク色のストール。

20110302-ritsukonuno.jpg

日本茜の根で染めたというそのストールを私も羽織らせてもらうと、
確かに「気もちがいい」という言葉がふわりと浮かんでくるのでした。

「それはね、羽織った人がいい空気に包まれる感じになったらいいなと思いながら織ったの。」
文緒さんは日本茜のストールを、私は桜のストールを買いました。
帰り際、どうしても日本茜の方も欲しくなり、予約をして東京に帰りました。
半年後の桜の季節。
見事に織りあがった茜のストールが届きました。
20110302-sansanto_01.jpg
肌寒い春の日にふわりと巻くと、加計呂麻島の日向の匂いを感じて、東京にいるのに、フシギとすっと肩の力が抜けて行く。
こんなストールを作る彼女は確かに”織り姫”だと思います。
りっちゃんのストールを東京にいる人に見てもらいたい、と思ったのがこの展覧会を企画したきっかけです。

今回の展示は、旦那さんである佐藤暢晃さんの水彩画とりっちゃんの織りの二人展。西荻窪にある、「みずのそら」という一軒家のギャラリーで展示させて頂くことになりました。
オーナーの小峰さんが、企画展として取り上げてくださったのです。
みずのそらは、水のお庭とカフェスペースのある、大好きな場所。
「燦々と」降り注ぐ太陽が水面をきらきらさせる瞬間を思わせるような、そんな時間になればと思います。
のんびり過ごしに来てくださいね。
「ギャラリーみずのそら」でお待ちしています。

20110302-ritsuko_umi.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
燦燦と sun sun to
佐藤暢晃 宮下利津子 二人展
〜加計呂麻島から届いた、絵と織りの展覧会〜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

奄美大島の南に浮かぶ小さな島、加計呂麻島。
美しい海をたたえるこの島で、太陽をいっぱいに浴びて、
祈るようにゆっくりと生まれる
二人の作品に会いにいらしてください。

宮下利津子:糸紡ぎ、草木染め、織り。
佐藤暢晃:水彩画。

日時:3月3日(木)〜3月13日(日)
12時〜19時(最終日は17時まで)

※5日(土)16時まで / 7日(月)8日(火)休み 
※初日はサントゥールの演奏があります
※6日(日)は「春 燦々。奄美茶話会」があります

場所:ギャラリー みずのそら
〒167-0042東京都杉並区西荻北 5-25-2 
tel・fax 03-3990-7590
http://www.mizunosora.com


※初日3月3日(木)の18時頃から19時まで、サントゥールというイランの楽器を、
イラン人の作曲家ルーズベーさんが、奄美・加計呂麻島をイメージして演奏してくださいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<燦々と。展示の特別企画>

「春 燦々。奄美茶話会」 @みずのそら
3月6日(日) 14:00〜16:00 

”爽やかな月桃の香り、蓬の新芽のほろ苦さ、太陽の黒さとう。
島の春を味わいながら聴く島唄。光溢れる奄美・加計呂麻よもやま話。
みずのそらが奄美になります。”

会費 2,000円(奄美のお茶と黒糖、よもぎ餅付)
島唄と島のお話

島唄: 新田雅洋、脇田真由美 
お話: 佐藤夫妻&田町まさよ

●ご予約は、みずのそらに、メールでお申込み下さい。
gallery@mizunosora.com

« 1»