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2010.08.24

「夜の庭」のできごと  第2夜〜第4夜

賑やかなオープニングパーティーの夜が空け、
ここから10日間に渡る展覧会がスタート。
オープニングパーティーで魂が抜けきった感がありましたが、
ほっとしたのもつかの間、実はここからが展覧会の本番だったのでした。

この「夜の庭」にどんな人たちが集うのでしょうか。
そして「夜の庭」でどんなできごとが起きるのでしょうか。

ギャラリーは午後1時にオープンです。
爽やかな日差しが降り注ぐRivoli通りをガラス越しに眺めながら、
受付けでボンヤリ。
静かにのんびりと1日が始まります。


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とは言ってもこの時期、パリは「SOLDE(セール)」の時期!
主要なお店が集っているこのRivoli通りはものすごい人の往来があります。

そうこうしているうちに、パラパラ人がやってきました。
アイコンタクトして、「ヴォンジュール!」と言葉を交わします。
良かった!今日も見に来てくれる人がいる。


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じっくり保井智貴さんのハイヒールの作品「unusable」を見ている姿。

ぶらりと買い物に来て通りがかった人や、上階にある59Rivoliの
アトリエを見学に来た人が何となくギャラリーに入って来て
自分の時間を過ごして帰って行きます。

毎日だいたい100人前後の人々が訪れました。
パーティーも合わせるとトータル1500人くらいの人が
この展覧会を見に来てくれたことになります。
けっこう凄い数!嬉しいです。

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みなさんいろんなメッセージを残してくれました。
フランス人、日本人、イタリア人、韓国人、アフリカ人...などなど。
様々な人種が行き交うパリならではのヴァラエティーにわくわく。

展示を見て「トレビアン!!」とわざわざ目を輝かせて声をかけてくれる人には
抱きつきたいくらい。
結構いました。そういう素敵な人!

展覧会3日目。

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藤田美希子さんの作品「月夜のこどもたち」を見入る人々。
藤田さんの作品は非売品だったのですが、
「オレはどうしてもこの作品が欲しいんだ!!」と言ってなかなか
納得してくれない人も出現するほどの人気ぶりでした。
藤田さんの作品には、人を惹き付けてやまない魅力があるのです。
絵の向こう側に、静かで深い夜の世界が広がっているのです。

話しは戻ってオープニングパーティーの夜、
出展アーティストの小林悦子さん(通称「エツツ」。以下「エツツ」で。)が
こんなことを言い出しました。
「あのね。パフォーマンスしようと思ってるんだー。」(エツツ)
「お!ほんと?!」(サチコ)

エツツは今回刺繍作品をインスタレーションしていて、こんな感じです。
(写真後送)
まさに男女の「夜の庭」の刺繍。
刺繍の平面作品と、刺繍ベッド。

はて、エツツのパフォーマンスはどんなんだろう?と思っていたら、
展覧会4日目に、それは起こりました。

エツツが生成りのワンピース姿で現れ、突如刺繍のベッドに飛び乗り、

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そして、このベッドの上で刺繍を始めました。
衣装に刺繍枠を着けて、来ている衣装そのものに刺繍をする姿。

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すっぽり空間に収まっているエツツの姿に、来場者は一瞬人形かと思ったくらい。
でも近づくと、生きている人間らしい。
なぜか刺繍をしている。
話しかけていいものかどうか...。どうしよう。


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そんな様子を見て、
なるほど。これでようやくエツツの作品が完成したわけか!
と深く頷く新谷なのでした。

(つづく)
(text:さちこ)

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