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2010.07.30

夜の庭 オープニングパーティーPHOTO

夜の庭に出展もしていた写真家のスズキアサコさんより
オープニングパーティーの写真が届きました!

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2010.07.26

夜の庭、オープニングの夜

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オープニングパーティーは夜19時から始まりました。
19時になった途端にどこから来たのかぞろぞろと人の群れが!
嬉しい悲鳴です。
だいたい200人くらいの人が集まったでしょうか。
とまどいをかくせないMOVEメンバーたち。
アーティストのみんながとても嬉しそうで良かった!
パリで広報をしてくれたしおりさんのおかげです。ありがとう!

オープニングで主役だったのは母の手巻き寿司。
パリの人はおすしが大好きなんですって。
ビールとワインと手巻き寿司を囲んで談笑。
しあわせなひとときです。

今宵のサプライズは、パリのオペラ歌手と大島智美さんの衣装作品との
妖しくも素敵なコラボレーションです。
高い声と低い声が織り成す歌声と刺繍の黒の衣装とが響きあい、しばし釘付けに。
不思議な夜の時間が更けてゆきました。

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2010.07.26

夜の庭ができるまで、そして・・・

いよいよパリにやってきました。
香港経由の20時間に渡るフライトを経て、いざ、ギャラリーへ!
場所は、1区のRivoli通り。少し歩くとルーヴル美術館やセーヌ川。
ここはパリの中心です。
日本で言うと銀座のようなブティックがひしめく中に、
Rivoli59ギャラリー発見。
目の前はH&Mとマクドナルドだ!

太陽が容赦なく照りつける真夏日の午後、アーティストと待ち合わせ。
さあ、みんなで設置が始まります。

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設営は丸二日間かかりました。

1階は、まず藤田美希子さんの夜の絵のシリーズと、
スズキアサコさんの「in the midnight」写真三連作から始まって
nui projectの大島智美さんによる棺カバー。
安井智貴さんの繊細なハイヒール作品「unusable」、
その奥、左手に大西里江子さんの和紙に描かれた女性シリーズ、
右手に松井雄一郎さんの白と黒のインスタレーション、
一番奥が、小林悦子さんの夜の刺繍空間。

2階は、辻直之さんの映像アニメーション作品「エンゼル」、
大島智美さんの紋章シリーズ、奥へ進むと青木美歌さんの
ガラスによるインスタレーションの世界が広がっています。

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パリの夏は日が長く、夜10時半でも夕方みたいな風景です。
やっと設営がひと段落。 みんなお疲れさまでした!
明日はオープニングパーティーです!

2010.07.11

「パリでメシを食う。」ができるまで

7月7日の七夕の日。
「いよいよ書店に並び始めますよ」
幻冬舍の編集者さんからのメールを皮切りに、文庫の新刊コーナーに「パリでメシを食う。」が並び始めました。このドキドキ感は何なんでしょう。

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「パリでメシを食う。」は、姉である川内有緒の初めての著書です。
構想から5年、パリで生きる日本人10人と語り合った様々なことが、一冊の本として形になったものです。本を書いた本人も、本に登場する日本人たちも、みんな特別に有名なわけではなく、いわゆる「普通の人」。しかし、それぞれの人生が2つとないように、この本に描かれている生き様や考え方は、どれも全く似ていなくて、多彩な色を奏でています。それぞれの「旅」と言うのでしょうか。

さて、ちょっと自慢させてください。
この本が生まれるひとつの扉となったのが、「デザイン相談所Platform」でした。
昨年、お店にいらっしゃったお客様がたまたま幻冬舍の方だったことがご縁で、文庫書下ろしとして出版されることが決定しました。人生、どこで何が起きるか分からない! ものづくりを繋げるお店「Platform」が起こしたミラクルのひとつとして、いつまでも語り次がれることでしょう。


出版することが決定してから約1年弱で、全ての原稿が揃いました。そのまだ仕上がったばかりの原稿を読みながら、各章で何度も涙している自分がいました。涙は突然やってくるので、その日はティッシュを手放せず、読み終えてカフェオレを飲みながら、しばし呆然としていました。

「これは大変なことになってきた...。」

MOVEは装丁のデザイナーをコーディネートさせて頂くことになっていました。

この時点で初版1万部近くなるかもと言われていたこの本。装丁は本の顔でもあるので、売れ行きを大きく左右するものです。取材を受けてくれた人、お話を書く人、編集する人と大切につながれてきたこのバトンは、最後の装丁チームに委ねられたわけです。それは思っていた以上に重いバトンとなりました...。

安っぽい本にはしたくない。
力のない本にもしたくない。
でも軽やかで、あったかみがあって、前向きで、いい感じの本にしたい。
ここはデザインマネージメントをしてきた自分の感覚を信じて
がんばるぞ、と改めて背筋が伸びた瞬間でした。

この時点で決まっていたのは、装画を描くイラストレーター。
姉の大親友、つちやようすけです。
彼はこの「パリでメシを食う。」の1話に登場する「えつつ」さんという
女性アーティストと同じ、パリのスクワット「リヴォリ59」にアトリエを持つ人物。
(私たちが今月パリで開催する「夜の庭」のギャラリーがある場所です。
ちなみにえつつさんは、「夜の庭」に参加しています。)
つちやくんは、繊細だけど迷いのない線で、味わい深い絵を描く人です。

さて、デザイナーはどうする?

当時、まだ「パリでメシを食う。」というタイトルは決まっていませんでした。
だけど、本の顔ってタイトルの扱いをどうするかで決まるよなあ...、と
改めて唸っていました。
それも文庫です。
単行本と違って、料理できる部分が限られています。単行本は、紙選びも背も裏表紙もデザイナーがゼロから提案できるけど、文庫本は表紙面のそれも帯以外の部分でいかに本を魅せるかという話なわけで。
その中で大事なのは、やっぱりタイトル文字だなと。

オリジナルの文字を描けるデザイナーにしたい。

そう思いました。
次に考えたのは、2つの選択肢。
その一。装丁を専門にやっているデザイン事務所に新たに依頼する案。
その二。装丁をした事がないけれど、一緒に試行錯誤してくれるデザイナーに託す案。

もちろんどちらもデザインの技術が信頼できることが前提ですが、後はコミュニケーションの問題でした。
「ちょっと違うかも」と思った時に、それを伝えられる人かどうか。
その時に、ちゃんとやりとりできる関係性があるかどうか。

考えた結果は、後者。
今まで自分が関わってきたデザイナーにしよう。
ほとんど装丁をしたことがないと言ってたけれど、きっと大丈夫だ。
みんなで一緒につくる感覚を持ってくれる人がいい!という結論になりました。

正式に頼む前に、一度飲みに行って、顔を見て話しをしてから決めようと思いたちました。その晩さっそくデザイナーの友人と街へ繰り出し、深夜までパリだのデザインだのいろんな話しで盛り上がったのでした。

こうしてデザイナーが決定。
MOVEのウェブを作ってくれた会社でもある、
ONの西ノ宮範昭さんと山形まりさんにお願いしました。

最初につちやくんが描いてくれた下絵を見ながら、みんなで相談。
「文庫は小さな面積なので、複雑じゃなく、重くない絵がいい。」
「文庫は真っ白い地ではなく、うすく色がひいてある方が手にとりやすい」
そんな編集者さんからのお話しを聞きながら、絵やデザインのことを
あれこれ話しあいました。

そんなやりとりを経て....
部屋の窓辺からパリの街が広がっている線画に、手描きで「パリでメシを食う。」というタイトルが入っているシンプルな装丁に仕上がりました。

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一番試行錯誤したのは、色の組み合わせ。
何種類バリエーションを出してもらったことでしょう。
最後まで編集者さんがこだわっていたのは、暖色を使うこと。
暖色×暖色の組み合わせでした。
これが非常に難しい。

バイク便で届いた何種類もの色バリエを前に悩む私たち。
納得のいく色みを探して、全員が何度も辛抱強く相談し、最後にみんなが「これは!」という色を見つけました。

いやあ、色ってほんとうに難しいですね!

こうして出来上がった本が、今、書店の新刊コーナーに並んでいます。
実際の本を書店で見て、「心臓がいたい、息が苦しくなった」と青ざめて帰ってきた川内有緒。

「本を書いているときは、とにかく本として出版されればいいと思っていたけれど、本になってみると、一人でも多くの人に手に取ってもらいたいと思う。
人間って欲張りだね。自分の子供みたいな気持ちなんだ」

それはすごく自然なことのように思います。
これまで出会って来た人たちとの時間が詰まった一冊なんだもんな。
パリで見て、感じて、話して、大切にしてきたもの、全て。
きっと自分もそんな本を出したら、同じように思うんだろうな、って。

本の装丁も、こうして本が並んでいる様を見ると、いい感じに仕上がったなと納得の一冊になりました。良かった....!
ONの西ノ宮さん、山形さん、素敵な装丁にしてくださって、本当にありがとう。
つちやくん、線画いい感じです。
ありがとうね。

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姉の本の旅は、今、始まったばかりです。
ここからきっと誰か知らない人の手に渡って、その人の心のどこかに触れて、
また新しい旅への扉を開いていくのかもしれない。

みなさん、「パリでメシを食う。」をよろしくお願いいたいます。

(text:さちこ)

「パリでメシを食う。」
幻冬舍文庫より7/7に発売。
著者:川内有緒


■裏表紙から抜粋
三つ星レストランの厨房で働く料理人、
オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、
パリコレで活躍するスタイリスト。
その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…
パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。
時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、
彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、
思わず肩の力がふっと抜ける好著。

■目次
16区―厨房の熱気をもう一度 三つ星レストランを目指した料理人
1区―ハッピーエンドはこれから “不法占拠”アトリエで自由になったアーティスト 5区―愛のある街角を写したい 路上のドラマを切り取るカメラマン
1&11区―自分の城が欲しかった 先手必勝、オペラ座に漫画喫茶を開いた起業家 8区―小道で見つけたオートクチュール工房 手仕事に情熱を燃やす女性テーラー 11区―バスティーユ広場の終わらない夜 ファッションの最先端で「一瞬」に生きるスタイリスト
18区―フランス・サーカス界に起こった旋風 孤高のヨーヨー・アーティスト
7区―手のひらには仕事が残った 恋に仕事に突っ走る国連職員
17区―モンマルトルのふもとからフランス全土へ 三度海を渡った鍼灸師
7&16区―いつも花のある風景を 家族とアフリカと哲学を愛する花屋

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■クレジット
装丁: AD 西ノ宮範昭 デザイン 山形まり (ON)
装画: つちやようすけ
写真: 神部シュン

2010.07.05

AFTERSQUATのかなり変わった歴史


「夜の庭 〜Midnight Garden〜」(Jardin de Minuit)の開催地となる
La Galerie 59– AFTERSQUATはかなり変った歴史のあるところなので、少し紹介してみよう
と思います。 ここは、もともと「スクワット」と呼ばれる建物でした。
スクワットとは、フランス語で「不法占拠された場所」。
遡ること十年前、クレディリオネという銀行が所有していた空きアパートメントを
アーティスト三人が「勝手に使っちゃお!」と決心。三人が自転車でこの空き家の前を
通り過ぎた時に、「ここって空き家みたいだね〜。こんなのが自分のアトリエだったら
いいなあ!」と夢想したことから始まったそうです。大人の秘密基地ごっこといった
ところでしょうか。 三人はこれ以前にも何軒も空き家をスクワットした経験があったそうで、この
リヴォリ通りの6階建ての巨大ビルをのっとるのは、それまでの活動の集大成(?)
だったらしいです。ある夜裏窓をぶち破って進入し、勝手に鍵をかえて「スクワットしたぞ!」
と宣言。パリのど真ん中の大きな建物が占拠されてしまったということで、パリ市民は
本当にビックリしてしまったらしいです。やがて、このアーティストに賛同する
アーティストが続々と集まり、約30人のアーティストが寝起きする一大コミュニティに発展。



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占拠直後
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パリには、こんな風に不法占拠地が結構あるのですが、通常はすぐに警察や大家が
やってきて、留置所に放り込まれるのが関の山なのですが、ここはいくつかの小さな
幸運が重なり追い出されることはありませんでした。また、ここのスクワットは
市民に一般公開されており、毎日のように不思議なアーティストライフを送る
人々を眺めに、パリ市民がおしかけるようになっていました。そうしていつの間にか、
フランスの現代美術施設では、入場者数第三位を記録するまでになったのです。

そうやってどんどん有名になっていった「リヴォリ59」ですが、
相変わらずステイタスはスクワットでした。しかしながら、大きな幸運が
ここのスクワットに降りかかりました。パリの市長選の歴史上初めて、左翼政党がパリの
市長の座を奪取したのです。新しい市長になったドラノエ市は非常に革新的な
考え方で、アーティストを保護するために、このアトリエを合法化することに決めたのです。
そうして、市長はここを数億円で買い取り、パリ市公認アトリエとなりました。

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その後建物の老朽化のためパリ市は建物を改装することを決断。そして、
2009年に再オープンした際、新しいアートスペースとして復活した際、国内外のアーティスト
のための企画展と国際交流を目的とした広いギャラリーを併設することになり
ました。そのオープニングの際は、パリ市市長のドラノエ氏も出席。今ではスクワット
のアーティストにより構成される選考委員会およびパリ市に承認された
アーティストが二週間ごとに展示を行っています。日本人グループとしては初の展覧会になるそうです。

というわけで今回私たちの展示を行うのはこんなところです。
http://www.59rivoli.org/
そして、今回の展覧会にはこのスクワットに初期の頃から参加している小林悦子
も参加しています。彼女は現在もこの建物の中にアトリエを構え、
作品を制作しています。今回展覧会では新作を発表するようなので楽しみです。

フライヤーのダウロードはこちら

「夜の庭 - Midnight Garden-」公式ウェブサイトはこちら

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