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2010.06.28

見上げた夜空

夜の庭のパンフレットできあがってきました。
森の木立の中から見上げた夜空の青の深さ。 あたたかく瞬く星たち。
浮かび上がる「夜の庭」の文字。
いい感じです。
Design by Chikako Oguma

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2010.06.24

夜、夜、夜。Soir, Nuit, Minuit の憂鬱

いまパリの展覧会「夜の庭」の準備をじわじわと進めています。
7月15日に出発なので、時間が迫ってきたなという感じで少し焦ってきました。
今回はフランスでの展示なので、当然ながらパンフレットやウェブサイトを全て
フランス語で作らねばなりません。ああ、大変。とはいっても、パリ在住の
コーディネーターの方に多大なご協力をいただき、なんとかフランス語のテキストを
作りました。
それが、3週間ほど前。
その翻訳では、夜の庭はJardin du soirとなっていました。
なるほど、ジャルダン・デュ・ソワール。なかなかフランス語らしい軽やかな響き。

今回、パンフレットはMOVEメンバーの千佳ちゃんがデザインしています。
藤田美希子さんの美しい夜空の絵が全面に入り、ポスターとしても使用できるという
デザインに決定。デザインもテキストも固まり、さて入稿だ〜!と言うときに、
その問題は勃発しました。
「ソワールって単語なんだけど、ほんとにそれでいいのかな?」
新谷佐知子は疑問に思ったようです。
フランス語で言うソワールは文字通り「夜」という意味。
ちなみに夜会を表す言葉はソワレです。
ただし、ここからが問題。ソワールと言うとき、夜は夕方から夜にかけての時間帯
をさしています。人が寝ている時間帯には別の言葉があり、それはNuit (ニュイ)
なのです。
「Nuitの方が今回の展示にあっている気がする・・・実は前から気になってた」
急にそんなことを言い出し、急遽入稿はストップし、佐知子は悶々と悩みネットサーチを始めました。
そんな時に、まったく悪魔的に素晴らしいタイミングで、フランス語ペラペラの
知り合いから、「パンフレット見ました!今回の展覧会にはSoirが使われている
ようだけど、それは何か意味があって選んだ言葉なのでしょうね、ちなみにフランス語
にはNuitと言う言葉もありますよ」という意味深なメールが届いたのです。
ここで一気に事態は紛糾。
Soir対Nui。
さて、どうしよう。
今回の展覧会テーマは、人間の無意識の世界に迫るというもの。
無意識が現れる時間帯は夕方ではなく、深夜。
そういった意味では、確かにNuitが近そう。でもSoirですでにプレスも広告も
打っちゃってるし、いまさら変えるのもね・・・。
それに私(敦子)の個人的見解で言えば、Soirが持つ爽やかな語感も結構好きなんです。
さてどうしよう、というちょっと真面目な悩みタイムに突入していきました。
根本的な問題は、私たち日本人には、フランス語における真のニュアンスはわからない、
 ということです。例えば日本語だったら、「真夜中の庭」「夜半の庭」
「深夜の庭」「夜の庭」「夜更けの庭」はそれぞれ違うニュアンスです。でも、フランス語では・・・?
 考えた末、そうだ、餅は餅屋(?)こうなったらフランス人に聞こう!
ということになりました私はあわてて、パリの友達・パトリックにメール
を送ってみました。
Soir or Nuit? どう思う?
すると彼は、
「どうせなら、Minuitがいいよ!」
という全く参考にならない返答。
Minuitとは、日本語でいう真夜中。英語でいうミッドナイトです。
うわー、なんで候補にない単語くわえちゃうわけ。どうしよ。さらに、ややこしい展開だあ。
というわけで、さらに今度は東京在住のフランス人でフランス語教師のステファンに、
Soir or Nuit?と聞いて見ました。すると、彼も
「Minuitがいいんじゃない?それが最もフランス語らしいよ!!」
という返答。
ここに来て、そうかそうか、フランス人が二人ともMinuitを押すのか。 それなら、、、ということになり、今回展覧会のタイトルは
「Jardin de minuit」に決定!
パンフレット中に散らばるSoirは、それぞれMinuit に変更されました。

外国語での展覧会ってほんとに大変です。
でもタイトル決定してよかった、よかった。

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パリのSoir (夕暮れ)、セーヌ川沿いで
Text & Photo: Atsuko

2010.06.15

「夜の庭」展覧会でパリに行ってきます!(その1)

準備のドタバタに気を取られ、あんまり広く告知できていないのですが、MOVE Art
Managementでは、この7月にフランス・パリでグループ展覧会を企画しています!
タイトルは「夜の庭 〜Midnight Garden〜」(フランス語では、Jardin du soir)。
これは、夜の庭というテーマの下に集った、日本人9人によるグループ展です。
表現したいのは、夜というものに象徴される薄暗くも温かで、曖昧な「無意識」の世界。

夜って不思議です。例えば、昼歩いた道が夜になると全く違って見えた経験はありませんか。
平和だった路地が、恐くてよそよそしく見える。闇がどこまでも続いていて今にも飲み込まれそう。
夜は、昼には当たり前に捉えていた世界が消失し、それまで見えていなかったものが見えるようになる。昼を象徴するのが意識だとすれば、夜は無意識の世界。
そんな世界を作り出すのが、今回の展覧会です。

今回の展覧会に出品する9人のほとんどが、お互いにはまったく面識はありません。
キュレーションを担当した新谷が、展覧会などを廻ったりして、
これだ!という人に個別に参加をリクエストしてきました。したがって、その顔ぶれは
かなり多彩で異色なものになりました。


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Shibayama Danchi by Mikiko Fujita

例えば、カンヌ映画祭に招待された実績を持つアニメーション作家の辻直之。
世界のコレクターから注目が集まる彫刻家の保井智貴。現在「リヴォリ59」に所属している画家の小林悦子(パリ在住)。
新人の藤田美希子(ミュンヘン在住)。障害を抱えながらアーティストとして活動している大島智美(鹿児島のNui Projectに所属)。
最近スパイラル主催のコンペティションSICF11にてグランプリを受賞した
ガラス作品を制作する青木美歌。またブログやサイトで詳しいアーティスト情報をアップして
いきますので、しばしお待ちを。

9人が、アート界の立ち居地や国境を飛び超えて表現する「夜の庭」。
どんな世界になるのでしょう?場所は、パリで注目される元スクワットのギャラリーです。

オープニングパーティは7月21日の夜7時から。その時期、たまたまパリにいるよ、
とか、私パリに住んでます、という方はぜひぜひ会場においでください。
私たちMOVEのスタッフもアーティストのうち何人かは会場にる予定です。
一同夏の気持ちの良いパリの空の下でお待ちしています!

展覧会情報
「夜の庭 - Midnight Garden」

場所: La Galerie 59– AFTERSQUATギャラリー
住所:59 Rue de Rivoli, 75001 Paris (Metro: Chatelet)
会期:7月21日(水)−8月1日(日)1pm-8pm(土曜のみ11am-8pm、月曜日クローズ)
Opening Party  7月21日 7pm

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