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■ 沖健次(レギュラー審査員/インテリアデザイナー、東京造形大学教授)
今回の審査を通して見て、明らかに前回と違った点は、全体の質が非常に良くなったという点と、プラットフォームに求めているみんなの要求が見えて来たなという点があります。作家として作品を見せるポートフォリオと、仕事を得るための力量を見せるポートフォリオという、二つの側面をみなさん見せようとしてきたと手ごたえを感じました。その二つの側面を見せきれなかった人達は、いかに説得力のあるポートフォリオを構成するかが今後の課題となっていると思います。もうひとつ、作品の持っている質のレベルですが、非常に子供っぽい作品もあれば完成されすぎている作品もありました。そこに作家である想像力とプロの仕事としてのある一定の力量感との差の埋め方がまだうまくできていない方がいると感じました。どちらかに寄ってしまっていると言ったらいいでしょうか。そこをうまく埋めていきながら作家としての自立を目指してほしいと思っています。ぜひ今後も作品作りと仕事との両側面において、作家としての実力をつけて行って欲しいと期待しています。
■ 飯塚良子(ゲスト審査員/株式会社風讃社 企画編集部編集長)
私は本や雑誌の編集に携わっていて、イラストやグラフィックデザインに救われてすごくその本が活気を帯びた現場をたくさん見て来ました。今回ファイルを見ていて「あ!その可能性があるな」と、きらりと光るものが多かったことがとても嬉しかったです。今後の課題としては、このようなポートフォリオ審査に出すとき、作品の順番や色などに気を付けてファイルを作るとより効果的になるのではないかと思います。とてもワクワクしながら審査できて嬉しかったです。
■ 島中文雄(ゲスト審査員/ギャラリー・ルデコ代表)
今回審査に立ち会わせて頂きまして、実はある意味破たんがあるのではないかと思っていました。つまり変なファイルもあるのではないかと思っていました。飛び出す絵本のようなファイルや開くと音がでるファイルなどを少し期待していたものですから...。しかしみなさん平均的にレベルが高く安心してファイルを見る事ができて、少し残念な気がしました。そうは言いましてもプラットフォームの基準として、ただ見せたい作品を見せるファイルではなくこれを仕事につなげていくファイルですから、それは当然のことかもしれません。そういったことも含めまして、ギャラリーを運営している者としては見る上で苦労した面はありました。しかし大変参考になりましたし手ごたえがありました。これからもどんどん新しいファイルが出てくると思いますし、新しい提案が出てくることを期待しています。お店にも時々立ち寄りたいと思っています。みなさんの活躍を期待しています。
■新谷佐知子(レギュラー審査員/有限会社ムーブアートマネージメント代表)
今回で3回目の審査となりましたが、ポートフォリオの質が格段に上がっていることにとても驚きました。同じ方のポートフォリオでも、この半年間で作りためた作品を追加したり、見せ方の順番を変えたり、入れるべき作品のセレクションを変えたり、様々な点から工夫が見られました。私は、審査では現場でマネージメントをする立場から拝見しています。ポートフォリオを見るとき、そこには二つの軸があるのではないかと思います。一つは、仕事の技量の軸。クライアントに伝わる内容や見せ方になっているか、初めて作品を見たクライアントにポートフォリオのみで信頼され、さらには仕事につなげることができるだろうか、というところまで。二つ目は、作品のおもしろさの軸。作品からハッとして痺れるような電波が出ているかどうか。この二つの軸が合わさって、より人をひき付ける作品とやりがいのある仕事の受注に進化して行くのではないだろうか、と考えるようになりました。今回、ポートフォリオの質が格段に上がったという背景には、この二つの軸がそれぞれ伸びてお互いがレベルを引っ張り上げたことがあると思います。これはマネージメント名利に尽きます。プラットフォームを信頼して力を込めてくださったことが何より嬉しいのです。クリエイターの方々のバトンを渡された、そんな気持ちでいます。プレッシャーは高まる一方ですが、プラットフォームとしても心を新たにして進化して行きたいと思います。第3期目のプラットフォームをよろしくお願い致します。さらなる成長を目指します。 |
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